本日2021年8月13日(金)。
日本では線上降水帯の発生により特に西日本で大雨になっています。
こんな時にいつも思い出すのが、中国広州に私が駐在していた時の大雨です。
今日はその当時の思い出を記事にします。ちょっとお付き合いください。
朝、パラパラ降ってました
最近では日本でも「滅茶苦茶な雨」が多いですが
中国広州での雨はその比ではありません。
名古屋弁で言えば「どえらけにゃ~」雨が降ります。
その日、私はお休みでした。
家の外は雨。
もしゴルフのお誘いがあったならば「うわぁ、雨なのにゴルフ行かなきゃなんない。ヤダー!」
とぶつぶついいながら、雨合羽の準備をしていたところなのですが
たまたまゴルフももなく大ラッキー!。家でゴロゴロしていました。
しかし、所詮単身赴任の休日は暇。
午前中は掃除洗濯、食料品の買い出しなどで時間が過ぎてゆくのですが、
午後になりますと「あ~、暇!とっても暇!」となります。
で、普通に思いつくのが、「まあ、按摩でも行くか」って事です。
中国按摩で暇つぶし
なにせ安いです。
最近は日本でも40分で2,980円とか、激安按摩店が出来てきましたが、
中国広州においては、探しさえすればその半額以下での按摩店はいくらでもあります。
ゴルフもない、まだ日も高く呑むのは早い。
そんなときに暇をつぶすのに按摩は最適です。
小雨の降る中、近くの按摩店までぼちぼち歩いて行きました。
按摩終わったら、人生終わった
あんまが終わって気持ちよーく店舗の外に出ようとすると
「外は大雨」それも生半可じゃない。
「道は河」「川じゃなくって『河』」通じます?この感覚?
「もう、家に帰るのムリだわ。」っていう事で諦めて按摩店でちょっと早いけど晩飯。。。
「え?晩飯?按摩店で?」日本にお住まいの方からするとそういうリアクションになりますが、
中国では飯を食わせる按摩店は普通にあります。
もぉいいやッってんで、適当につまみを頼み、ビールでいっぱいおっぱじめました。
で、雨がやんで、無事お家に帰りましたっていう落ち?
いやいや、それじゃあ落ちにならんでしょう。
雨は更に激しさを増し、『濁流?』。。。。
決死の覚悟で
もうしょうがない。
飯食っちゃったし、やることないし、
もうお家に帰る!もう帰るもん!
という事で覚悟を決めました。
しかしながら所詮、歩いて15分。
歩きなれたいつもの道です。
なんちゃ~ないでしょう。
もう傘など役に立たないけど、
家に帰ったら風呂に入りゃあいいでしょうと
完全に割り切って帰宅を決意しました。
バシャ!ズボッ!
はい、「バシャ!」はその通りです。
「車道」と言いますか「運河」と言いますか、いわゆる車が走るであろう道を、
既に濁流の流れる中、猛スピードで走る車がおられるんですよねぇ。
あほか?事故って死んでしまえ
、、、いえいえ、言いすぎました。ご安全に。
私はもうどうでもいいくらい既に雨でずぶぬれでした。
よって、今更車に水をかけられたくらいなんちゃぁない。どんどん来なさい!
という、まるでイエスキリストが「右のほほを打たれたら左のほほを差し出しなさい」と
おっしゃったのと同じくらい大きな心持で帰路についておりました。
「ズボッ!」
分かりますか?
中国通の貴方!さすがですね!
そうです。穴にはまった音です。
中国では、特に大都会以外や、大都会でも
大通り以外においては道路事情が劣悪です。
で、穴が道路のあちこちにあるわけです。
その穴と言っても大きく2種類。
「放置された手付かずの穴」と「工事中の穴」
の2種類があります。
私が「ズボッ」としたのは「工事中の穴」
マンホール級の深い穴。
「恐らく」雨が降る前には
「恐らく」穴の周りには柵がされ
「恐らく」穴あり!危険!などという掛札がされていたのであろうと
「信じます」
しかしながら残念な事に、その掛札や柵は濁流に流され、
アホが引っかかるトラップへと大変身したのです。
正に「度肝を抜かれました」
私の左足が、完全にブラックホールに吸い込まれたのです。
正にブラックホールそのもの。
足を引っかける何物もない。
ただただすいこまれる。
体中、そのホールに落ちてゆく感触がありました。
九死に一生を得る
著名な諸先輩の方々から「若いうちの苦労は買ってでもせよ」とか
「根性根性ど根性」とか言われ、幼少期、青年期に体を鍛えてきた私。
ここで幼少からの努力が開花しました。
何と穴にはまっていない右足が私の全体重を引き受け、
バランスを保ちつつ、穴から体全体を引き抜いてくれたのです。
サンキュ~右足!
まとめ
以上、ふざけた感じで書き進めてきましたが、
実際、穴にはまった際、左足を大きく擦りむきました。
で、家に帰ってからアパートの管理人に傷口を消毒して頂き、大迷惑をかけました。
マジ大雨も穴も、中国やばいです。
舐めたらいけません。
よくよく天気予報を見て、雨が近づいているならあらかじめ食材を買いだめしておき、
家にこもれる準備をしてください。
くれぐれも大雨警報が出ているさなかに
按摩などに出かけようと思わないよう、ご注意下さい。
おまけ:ブログシリーズ紹介
このブログシリーズは「広州赴任準備編」と「広州駐在生活編」の2編構成で、
広州赴任における種々の心配事に対するアドバイスをさせて頂きます。
このブログシリーズが、皆さんの広州赴任生活にお役に立てれば幸いと考えております。
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