広州駐在の心得 古き良き時代を味わえる床屋のすすめ

広州駐在生活

このブログは、私ツーテンが11年間、中国広州市に駐在している中で体験した事、

あるいは見聞きした事を少々デフォルメを効かせて書かせて頂いております。

よっていわゆるフィクションを含みます。お気軽に読んでいただけますと嬉しいです

古き良き時代を味わえる床屋は「おすすめ?」

・YES! 長い駐在期間で1度は経験すべきです!

・No!安いけど、虎刈りだし、痛いよ。

私の事例

ヘビーな床屋

広州駐在開始から半年が経過し、食品の買い出しやレストランでの食事など、

まあ、だいたいの事は自分で出来る様になった頃のお話です。

アパートから、日本食材の売っている「ジャスコ」まで約30分、

歩いて買い物に行くのですが、

路地の端のちょっとした空き地に「床屋」があるのをいつも横目で見ていました。

「床屋」って言ってもちょっとヘビーですよ。

いわゆる「青天井」です。

すなわち屋根なし壁なし、オープンエア―です。

空き地に椅子があるだけです。エコですねえ。

50歳くらいの痩せたおじさんが、

いつも暇そうに椅子に座って、新聞を読んで、客を待っていました。

Let’s Challenge!

床屋は、赴任当初は「日本人御用達」の所で、

片言の日本語のできる美容師さんに散髪してもらっていたのですが、

3ヶ月前からは、アパートの近くの、

一般の中国人の方が行かれる床屋で散髪に挑戦。

大成功を収めておりました。

という事で、この魅惑的な床屋に Let’s Challenge!

まずはおじさんに「散髪してもらえる?いくら?」と聞きました。

おじさんの返事にびっくり!「4元」ですって!日本円で約60円!

おじさんの手招きで、椅子に着席。

え?そのバリカン?

「えーっと、髪型は73分け。今の僕のヘアスタイルね。

後ろと横を短くしてください」とおじさんに注文。

おじさんは「好的(はいよ)」と愛想よく答えてくれました。

そして、おもむろに取り出したるは、このバリカン!

スッゲエ~!

私ね。既に57歳のおじさんなので、このバリカン、知ってますよ。

昔、母が私の髪を切る時に使ってたやつと同じやつです。

しかしねえ。日本からはるか遠きこの広州で、これを見るとは、感激的でありました。

案の定

で、私、このバリカン、知ってるんです。手入れが悪いと「髪の毛が挟まって痛いのを!」

もさすがにいくら青天井の床屋でも「プロ」ですから、道具の手入れはばっちりですよね?おじさん?

ギッチギッチギッチ…バリカンを握るたびにギチギチ音がします。

いてててて!やっぱ痛い!おっさん!痛いって!バリカンに油させって!

私が文句を言っても、おじさんは何か訳の分からん、

私の苦情をはぐらかすような事を言いながら、黙々と散髪を続けます。

バリカンって「たまに、不意に、はさまる」ので痛いのよね。

はさまる度におじさんに文句を言いつつ5分経過。

「終わったよ」とのおじさんの声

私に鏡を持たせ、おじさんも鏡を持ち、私の後ろへ回り、

散髪したところを見せてくれました。

まああああ、汚い鏡だなあ!なんも見えん

もおいいや、おじさん、ありがとう、

はい4元。

床屋を後にしました。

いや、想像は既にできていました。

家に帰って確認してみたら、見事な虎刈り。

日本人御用達の床屋に行って、治してもらおうかとも思いましたが、

考え直しました。

今晩、仕事の仲間と晩飯会です。

その際にこの虎刈りを見せ

「武勇伝」を語る事にしました。

まとめ

それ以降も、私はジャスコに買い物に行く時はいつもその路地を通ります。

おじさんはニコニコして気さくに声をかけてくれます。

全然悪いと思ってないんですね。

平気な顔して、「お―い、髪伸びてるぞ!刈ってやろうか!」

ってニコニコ声掛けしてくれます。

、、、散髪は、毎度丁寧にお断りしながらも、雑談できる友達が出来ました。

おまけ:ブログシリーズ紹介

このブログシリーズは「広州赴任準備編」と「広州駐在生活編」の2編構成で、

広州赴任における種々の心配事に対するアドバイスをさせて頂きます。

このブログシリーズが、皆さんの広州赴任生活にお役に立てれば幸いと考えております。

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