海外駐在が終了し日本の会社に帰任した際の注意点5選

広州駐在生活

このブログは10年間広州駐在を経験した私ツーテンが、

広州赴任を命じられた方の抱える種々の問題や悩みを解決させるために作りました。

今日のテーマは、海外駐在が終了し日本の会社に帰任した際の注意点5選です。

海外駐在期間は各社大体3~5年、長くて10年程度だと思います。

これだけ長期間日本を離れ海外事業体で仕事をしていると、

この数年間で、日本での仕事のやり方やルール、得意先、仕入先、会社組織、

ありとあらゆることが変わってしまっています。

帰任した私達は、極力早急にスムーズに、日本の会社に馴染む必要があります。

早速帰任した際の注意点の勉強を進めましょう。

帰任の際の注意点

  • 自分の職務権限の再確認
  • 自分の仕事のやり方、ルールの再確認
  • 関係者の確認
  • 過去の栄光は捨てましょう
  • 小さな成果をコツコツ積み上げましょう

自分の職務権限の再確認

海外駐在中は、一般的に駐在者に任せられる業務範囲が広くなり、権限も大きくなります。

職位も上がったりしますね。

海外駐在中は、大勢の現地人の部下を持ち、管理者として大きな現場を任せられたり、

得意先様や仕入先様と会社をしょって立つような折衝事をする仕事を何年も続けていたのですから、

そういったことをしてゆくために許された職務権限の大きさが、「普通」になっています。

しかし日本帰任後は、当たり前ですが普通の社員に与えられる普通の権限に戻ります。

帰任後直後は、そもそも権限の再確認などせずに、新たに与えられた仕事を勝手に進め、

それが上司に見つかり、ご指導を受けることがあります。

そういった際、「え~!こんな事も上司に許可をもらわないと進められねいのかよ!」

とイライラすると思います。

勝手に進めてはダメ!自分に与えられた権限をきちんと確認しましょう。

特に日本の会社では大きな組織で効果を出すために「チームワーク」が求められます。

その際に最も重要な点は「自らに与えられた任務と権限を理解する事」です。

「こんなこと言われなくても解かってる!」、、、、ですよね。

だけど心の中で、真に納得していますか?今一度、自分自身に質問を投げかけてみてください。

自分の仕事のやり方、ルールの再確認

多くの帰任者は、海外赴任前に任されていた仕事と同様の仕事に戻る事が多いです。

だからこそ起こしてしまうミスが、「今行われている仕事のやり方、ルールに対する違反」です。

あなたが知っている仕事のやり方、ルールは海外赴任前のやり方、ルールです。

当然今はやり方、ルールが変わっているのです。

新人に戻ったつもりできちんと今の仕事のやり方、ルールを再確認しましょう。

関係者の確認

あなたの海外駐在期間中に、得意先、仕入先、社内関連部署の担当者が変わっています。

現在の担当者の皆様を把握し挨拶させていただき、自分が新しく担当になったことを認知してもらいましょう。

過去の栄光は捨てましょう

駐在中、事業体の業績が好調だった場合、日本の本社からも高評価を受けます。

自分自身にも自信がわき、さらに事業体を発展させるべく努力するわけなのですが、

帰任後も過去の栄光を引きずる人が多いです。

それはあなたの『過去の栄光』です。捨てましょう。

帰任後はきっぱり捨て去って、日本の職務に没頭してください。

小さな成果をコツコツ積み上げましょう

帰任後与えられた仕事を、職務権限をわきまえたうえで遂行し、小さな成果をコツコツ積み上げましょう。

そうしてゆくうちに、得意先、仕入先、関係部署の皆さんから、あなたは認められてゆきます

まとめ

まとめますと「新入社員のつもりで働け」という事です。

それほど海外駐在によって穴の開いた、日本の業務期間は大きく、深いということです。

まさに「浦島太郎」という言葉がぴったりです。

ただ、あなたには新入社員の持っていない「海外駐在中に習得した能力」があります。

この能力は、上述の「帰任後、成果を積み上げた頃」に

あなたが殊更に何かアピールしなくても勝手に関係者が評価してくれます。

「△△さん、やっぱり海外で5年も苦労されてきただけあって、難しい仕事を早くこなせますね」

なんて勝手に評価してもらえます。

ここまで来て、「やっとあなたの海外駐在が終わります」

きちっと締めくくりをしてくださいね。

おまけ

このブログシリーズは「広州赴任準備編」と「広州駐在生活編」の2編構成で、

広州赴任における種々の心配事に対するアドバイスをさせて頂きます。

このブログシリーズが皆さんの広州赴任生活にお役に立てれば幸いと考えております。

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