中国赴任に際し、家族を連れていけるかを判断できる5項目のご紹介

広州赴任準備

「中国赴任に際し家族を連れていけるのか?」

会社から赴任を命じられた方は必ず抱える悩みですが、

あれこれ漠然と考えるのではなく、必要なポイントを具体的に確認していけば、

誰でも納得感をもって判断できます。

以下に、私が後輩に相談を受けた際、いつも確認するポイントを5項目紹介します。

11年間中国駐在を経験した私ツーテンが実体験した事、

駐在仲間達が乗り越えてきた事実を元にしていますので、

お悩みの方はぜひご参考にしてください。

結論:家族帯同可否判断するための5項目

  • 中国で自分のみならず家族が抱える問題や悩みも受けて立つ意志のある方
  • 奥様お子さんが広州で生活したいと思う方
  • 夫婦双方のご両親が健康である方
  • 奥様が専業主婦あるいは仕事を辞められる方
  • お子さんが転校できる方

この5項目が「全て」クリアーできた方は家族帯同出来ます。

中国で自分のみならず家族が抱える問題や悩みも受けて立つ意志のある方

自分自身、行ったことのない中国です。

どんな所かも知らない、中国語も分からない、

そもそも自分1人ですら中国で生活してゆけるのか、

初めての中国の現地事業体で現地社員とともに良い人間関係を構築しながら仕事が進められるのか、

不安だらけだと思います。

こういった中でも、家族帯同を考えるなら、

ご自分に「家族が抱える問題や悩みも受けて立つ意志」がはっきりあることが「必須」です。

私ツーテンは、他のブログにて、広州の様子や、中国語の勉強方法や、

中国での暮らしについてどんどん紹介し、あなたの不安や悩みを解決してゆきます。

ブログを読んでいただき、赴任前に家族帯同の意志を固められた方は大変素晴らしいです。

帯同での赴任準備を着々を進めて参りましょう。

どうしても意志が固まらない方も焦る事は全くありません。まずは単身赴任を決めましょう。

短い赴任準備期間において「悩んで決めずに時間を浪費する事」が最も問題であり危険です。

ご自分が単身赴任し、実際に中国で生活され、自信を持ってから家族を中国に呼ぶ方もいっぱいいます。

いつ、どの時点からでも変更は可能なのです。ゆったりとした気持ちで検討してください。

奥様お子さんが広州で生活したいと思う方

「奥様お子さんの中国生活の意志」が重要です。

いくら貴方が家族を連れてゆきたいといっても、奥様お子さんが「いやだ!」と言えば終わりですよね。

家族は中国がどんな所かも知らないです。中国語も分からないです。

「いや」というより「わからない不安」が先かもしれません。

まずは家族に中国のことを知ってもらう必要があります。

知らなければ、行きたいのか行きたくないのかすら、考えられませんものね。

貴方が勉強した中国の様子や生活環境について、家族によく説明してあげてください。

その上で、奥様お子さんが「お父さんと一緒に中国に行きたい」って言ってくれたら感無量ですね。

半面、中国での生活に対する不安を払しょくできない方も数多いと思います。

どうしても意志が固まらない方も焦る事は全くありません。まずは単身赴任を決めましょう。

短い赴任準備期間において「悩んで決めずに時間を浪費する事」は、

ご家族においても、最も問題があり危険です。

ご自身が中国赴任し、中国での生活に慣れ、落ち着いてから家族に中国に旅行に来てもらいましょう。

奥様お子さん自らの目で中国を見て、安心してもらった上で中国生活を決めてもらっても全然遅くないです。

ゆったりとした気持ちで検討してください。

夫婦双方のご両親が健康である方

ご両親がご病気、入院、介護が必要等で身内の面倒見が必須の場合、

残念ながら家族帯同での中国赴任は出来ません。

ただ、上述の通り「家族で中国に行きたい」という意志がはっきりしているならば、

その考えをご兄弟に真剣に相談し、代わりに面倒を見て頂けるようお願いしたり、

全ての対応をしてくれる病院、施設を探す事をおすすめします。

私は、父親を特別養護施設で預かってもらい、妻には日本に残ってもらい

弟夫婦とタッグを組んで父親の面倒を見てもらいました。

という事で私は家族帯同できませんでした。

中国で11年単身赴任をした私ツーテンが申し上げます。

「出来る限り、家族は一緒が良いです」よくよくご検討ください。

奥様が専業主婦あるいは仕事を辞められる方

今時、多くの奥様も働きに出ておられます。

その中には会社から重責を任され、家族の都合と言えどもおいそれと会社を辞められない方も多いと思います。

ただ、一般的に、海外赴任の内示は半年以上前には内示されます。

上記の検討をし、「家族で行くんだ」と決めたならば、奥様に、すぐに会社に相談してもらいましょう。

真剣に相談すれば、退職まで半年あるわけですので、会社は奥様の意向を汲んでくださると思います。

お子さんが転校できる方

高学年になればなるほど転校が難しくなります。

と言いますか、たとえお子さんが幼稚園生だったとしても、

環境が激変する中で、中国語が話せず苦労するのは大人と全く同じです。

また、中学生以上になりますと、高校、大学への進学、転校の問題が大変大きいですね。

中国には、多くの都市に、幼稚園から中学校までは日本人学校がありますのでなんとかなりますが、

高校生になりますとインターナショナルスクールか現地ローカルの高校になります。

語学力が必須となります。学校生活全部が中国語になるわけですので、

ある意味会社に通訳がいるお父さんより過酷な状態になると思います。

さあ、ここでもお子さんの「中国に本当に行きたいんだ」という意志が試されます。

そして「ご家族のお子さんをアシストする覚悟」が試されます。

もう一度家族で真剣に話し合ってください。

いきなり中国での生活を開始するのが不安ならば、

お父さんが赴任後落ち着いてから、ご家族で中国に遊びに行って、

自分の目で見てから決めてもらえばよいです。

また中国に住む事に決め、暮らしてみて、どうしても続けられないなら、

日本に帰れば良いのです。腹決めが重要です。

そして「中国に行くと腹を決めたならば」必要な準備を粛々と進めててもらってください。

数年間の中国での生活経験は、お子さんにとっても、ご家族にとっても、

かけがえのない宝になります。前向きにご検討くださいませ。

※帰国後、日本での勉強についていけるのか?日本での受験に対応できるのだろうか?

という不安を感じておられる方には、海外子女向けオンライン家庭教師の活用を紹介します。

詳細は下記リンクを参照ください。

まず旅行で良いので中国に行ってみましょうよ

初めての中国赴任。本人も含め、家族の誰も中国に行ったことがないのに

「中国に住む?」って考えたって無理ですよ。

提案ですが、何とかお金と時間を作って、中国にご家族を連れてゆくか決める前に

家族で中国旅行をしてみてください。

長い赴任期間をどうするのかを決めるのですから、是非ご検討を。

まとめ

私ツーテンはアメリカ4年中国11年の赴任期間で単身と帯同両方の経験をしました。

単身、帯同それぞれの期間で、良かった事、苦しかった事があります。

その中で出した結論は「良いことも苦しいことも、家族一緒に経験した方が良い」という事です。

焦ることはないです。中国の事を勉強され、自分の目で確認し、

自信を持って中国生活に踏み切って頂ければ結構かと存じます。

このブログシリーズは「広州赴任準備編」と「広州駐在生活編」の2編構成で、

中国広州赴任準備や生活における種々の心配事に対するアドバイスをさせて頂きます。

このブログシリーズが皆さんの中国広州赴任生活にお役に立てれば幸いと考えております。

おまけ

中国赴任で一番の心配事は「中国語」だと思います。

私のブログでは、超初心者向けに最低必要な中国語を紹介しています。

私自身が経験してきた11年の駐在生活において一番最初に身に付けた中国語なので、

これが必須であることには自信があります。お時間あらば見てやってください。

それでもどうしても不安であるという方は、下記、電子辞書や翻訳機の購入のご検討を。


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