広州赴任の準備 パスポート・ビザ・予防接種等

広州赴任準備

広州赴任の内示を受けると、だいたいの人は「何を準備したらいいんだろう?」

と不安を感じます。

実際の赴任日までの期間は会社によってまちまちとは思いますが、

一般的には6ヶ月前には会社から内示を頂けると思いますので、

「準備期間は6ヶ月」と仮定します。

本日は、この6ヶ月で何を準備せねばならないのかについてレクチャーします。

赴任に際し準備すべき事項

家族帯同するか単身赴任かを決める

赴任準備の中の「最重要ポイント」です。

私ツーテンはアメリカ4年、広州10年の赴任期間で、単身赴任と家族帯同の両方の経験をしました。

単身、帯同それぞれの期間で、良かった事、苦しかった事があります。

その中で出した結論は「良いことも苦しいことも、家族一緒に経験した方が良い」という事です。

皆さんも「家族帯同が良いことなんてわかってる!」とおっしゃると思います。

この機会に以下の5点について真剣に考え、ご家族で議論し、腹をくくって下さい。

  • ご本人 :広州で自分のみならず家族が抱える問題や悩みも受けて立つ決意があるか?
  • ご家族 :正直、広州で生活したいか?
  • ご両親 :ご健在であり、家族のアシストが不要か?
  • 奥様  :専業業主婦か、あるいは仕事を辞める事が出来るか?
  • お子さん:転校できるか?

不安が残るようであれば一旦単身赴任と決め、赴任後にご家族を広州に呼ぶ。

自分の目で広州を見て、それから帯同に切り替えれば良いと思います。

上記5点は「広州赴任に際し家族を連れてゆけるのか?」

で深く考察していますのでそちらの記事も確認頂き、ご検討をお願いします。

赴任準備作業

単身赴任か加増帯同かで赴任準備は大きく変わります。

私ツーテン自体単身赴任でしたので、今回は「単身赴任の場合」での赴任準備作業を説明します。

パスポート・ビザの申請

ともかくパスポート、ビザがないと広州に行けません。

また申請から取得まで数ケ月かかります。

普通会社が段取りしてくれますが、海外初進出の会社とかですと、抜け漏れも出てきます。

会社に「パスポート取ってくるよ。どうやって代金請求するの?」

「ビザってどうやって取るの?」と積極的にプッシュしましょう。

後手に回って最後に困るのは自分ですので、、、

予防接種

中国広州は大都会であり、衛生面も改善されつつありますが、

まだまだ各種病気のリスクは高いです。

赴任に向け、破傷風、日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎、水痘、おたふくかぜ、

インフルエンザ、麻疹、腸チフス、狂犬病の予防接種をお勧めします。

数回に分けて摂取するものもありますので摂取完了には数ケ月かかります。

計画的に摂取ください。

現地での住まいの確保

会社が準備をしてくれるならお任せしましょう。

会社としてあなたが初めての赴任者の場合で、自分で住まいを決めねばならないお立場の場合は、

まず、広州市内のホテルを1~2週間予約しておき仮住まいを確保、

赴任後にあらかじめ目星をつけておいた賃貸物件を見に行き決める必要があります。

ますは下記おすすめの不動産会社に相談してください。

下記おすすめの日本語対応可能なサービスアパートを参照して住まいの検討をしてください。

おすすめの不動産会社
  • スターツ
  • エイブル
  • ベターハウス
  • 友和不動産
おすすめの日本語対応可能なサービスアパート
  • 天河区  友和公萬
  • 天河区  アスコット
  • 天河区  スプリングデール
  • 越秀区  花園酒店
  • 珠江新城 スターリー

引っ越し荷物出し

上記サービスアパートの多くは、家具、テレビ、洗濯機や茶わんや箸まで全て常備してくれています。

賃貸物件を決める際に「何を常備してくれているのか」を確認しておきましょう。

それで、「常備されていない物で必要な物」を「引っ越し荷物出し」してください。

引っ越しには船便とエアー便の2種類があります船便は1~2ヶ月、

エアー便は1~2週間かかります。

お金はもちろん船便が安いです。よく考えて振り分けをしてください。

おすすめの引っ越し業者
  • 日通
  • さかい
  • 郵船
  • ヤマト

持病の薬の準備、診断書

高血圧のとか持病をお持ちの方はかかりつけの医院に相談し

できるだけ長期間分の薬を出してもらってください。

また、薬が切れるたびに帰国できる方は問題ないのですが、

そうでない方は現地で薬を調達するしか手がありません。

診断書を医者に出してもらってください。

それを英語にしてもらっておけば、

現地の医者にあなたの持病が理解頂け、合う薬を広州で処方してもらえます。

広州の日本語が通じる医院
  • 諾亜智慧門診部 ノアヘルスケア:内科、外科、産婦人科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、中医科、歯科
  • 貝利爾国際診所 ベリアコクサイクリニック:脊椎神経科、内科、産婦人科、小児科、皮膚科、歯科、耳鼻咽喉科、口腔科、外科、中医、眼科
  • 宏福診所 ヒールフォートクリニック:全科(漢方診療)、総合内科、皮膚科、婦人科、胃腸障害、耳鼻咽喉科、外傷外科、アレルギー疾患、疼痛性障害、リハビリテーション
  • 東西方医療門診部 イーストウエストメディカルセンター:内科、小児科、外科(事前予約必須:皮膚科、耳鼻咽喉科、婦人科、中医、心療内科、神経内科、整形外科、理学療法)
  • 康辰医療綜合門診部 コウシンクリニック:予防保健科、 内科 、外科、全科、歯科、小児科、中医科、物理療法、急患対応、専門医、産婦人科、整形外科、スポーツ医学、放射線科
  • しろもとデンタルクリニック (広州) 歯科

車の売却

ご自身のお車、家に置きっぱなしにしておけますか?

たまの帰国の時にしか乗らなくなるんだけど無きゃ無いで不便なんですよね。

ただし維持を続けるとなると、車検や保健、税金、駐車場代等々、結構な出費になります。

よくよくお考え頂き、売ると決めたら粛々と売却作業をしましょう。

時間はあっという間に無くなります。

カーセンサーとかgooとかいっぱい宣伝してますのでそちらにお尋ねください。

免許の更新・国際免許証の取得

免許の更新については、更新期間前に出国し海外赴任中に更新時期を迎える場合

事前に「特例更新」が受けられます。対象の方は免許センターに事前相談に行ってください。

国際免許証は申請すれば取得できますが、広州での運転はお勧めしません。

中国の交通ルールは日本と異なります。

また交通ルールを遵守する「意識」についても、運転者、歩行者とも、日本と異なります。

事故が起きた際にはその処置に高度な中国語会話力が必要です。

人身事故ともなりますと「中国での平等、公正」の観念が日本と異なります。

平たく言いますとお金持ちが貧しい人を助けるのは当然という考え方です。

日本人出向者に不利な判断が下されることもあります。

広州には、バス、地下鉄、鉄道、タクシー等、移動手段が充実しています。

ご自分で運転するのは、極力やめましょう。

保健の確認

海外赴任に向け、ご自分でかけていらっしゃる保険の確認をしましょう。

海外でもその保険は適用されるのかがキーポイントです。

転出届・知り合いへの引っ越し連絡

役所への転出届を提出するとともに、知り合いへの引っ越し連絡をしましょう。

空港へのアクセスの確認

出発荷物は腐らない物、さしあたり使わない物から順にどんどん準備しましょう。

結構大荷物になりますのでご注意下さい。

またご自宅からの空港へのアクセスを確認してください。

フライト2時間前には空港に到着するようにご自宅からの出発時間を決めてください。

フライト時間とご自宅の場所によっては、そんなに早いバスや電車がない方もおられると思います。

そんな時には、空港直通シャトル、ニヤミー・エアポートを検討ください。

まとめ

準備期間を6ヶ月と仮定し準備すべきことをレクチャーしてきましたが、やる事多いでしょ?

正直、迷っている時間などありません。

このブログを基に「ToDoリスト」を造り、実施したらどんどん消し込んでゆく方法を取り、

漏れの無い様に準備を進めてください。

おまけ:ブログシリーズ紹介

このブログシリーズは「広州赴任準備編」と「広州駐在生活編」の2編構成で、

広州赴任における種々の心配事に対するアドバイスをさせて頂きます。

このブログシリーズが、皆さんの広州赴任生活にお役に立てれば幸いと考えております。

コメント