中国広州での自動車運転はおすすめしません。

広州赴任準備

私ツーテンは中国広州に10年駐在をしていました。

今日は、駐在期間中に実際に見てきた中国の交通事情と、

駐在者には自動車運転をおすすめしない理由を述べてゆきます。

私が実際に見てきた中国の交通事情

歩行者の道路横断

広州には片道2車線以上の幅広い道路が数多くあります。

特に広州市内は安全措置がしっかりしていて、

歩行者が簡単に車道に出られない様に柵がしてある通りも数多くあります。

しかししばしば歩行者は、その柵を乗り越えて幅広い道路を横断します。

日本で道路の横断がないと言っているのではないです。日本でもありますね。

でも、日本の様に車の走っているすきを見てさっとわたるのではありません。

歩行者は幅広い道路をゆうゆうと、まるで車の事を無視しているように横断します。

日本の自動車教習所で皆さんよく勉強されていると思いますが、

「多車線の車の陰から人が出てきたらよけられませんよね」

私ツーテンは社有車で中国人運転手に運転をしてもらっていたのですが

駐在間もない頃は、飛び出してくる人を見るたび、ヒーヒー言っていました。

トラックからの荷物落下

ある日車に乗せてもらっていると、斜め前方に赤レンガを満載したトラックを発見しました。

よくよく見ますと「荷台にただ積んでいるだけ」

縛ってもいないし、ほろも被せていないし、周りをべニア板などで囲ってもいない。

トラックは交差点に勢いよく侵入。左折時にレンガを交差点いっぱいにまき散らしていました。

こんなの日本でもあるじゃんとおっしゃる方、いると思います。

「遭遇頻度が格段に高いのです」

「ああ、これ崩れるぞ」って思うトラックに、

毎日のように出会うのです。

危険度が解って頂けましたでしょうか?

バイクタクシー2人乗り

広州市内にはほどんどいないのですが、周辺の町にはバイクタクシーが多いです。

要はお金を払ってバイクの後ろに乗せてもらって目的地まで連れて行ってもらうという仕組みです。

想像できますか?これが縦横無尽に道路を往来するのです。

阿吽の呼吸

毎日運転手に運転してもらっていますと、

「細い道から太い道へ入れてもらう時」「車線変更」「高速道路への乗り降り」の際の「

阿吽の呼吸」が日本と明らかに違います。

中国で運転を練習し、慣れてしまえば習得できるとは思うのですが、

慣れるまでに起こす事故の回数を想像するだけで運転したくなくなります。

駐車場が少ない

広州市は大きなな都会です。

東京と同じくらいか、それ以上であるとイメージしてください。

そういった都会にありがちな事。

そう、「駐車場が少ないのです」

デパートなどにはたいがい地下駐車場があるのですが、

いつも満員で長蛇の列を作っています。

半面、広州市内は、バス網、地下鉄網が網の目の様に整備されており、大変便利です。

バス、地下鉄を使った方が断然便利です。

流しのタクシーが多い

上述した通り、広州市は都会なので流しのタクシーが多いです。

普通に道路で立っていれば、すぐにタクシーを捕まえられます。

バスや地下鉄で行くには難しい場所にはタクシーで行きましょう。

事故が多い

事故が多いです。

毎日の通勤で、毎日1件は事故を見ます。

自分で運転している場合、事故にあうこと自体、嫌な事なのですが、

「警察を呼ぶ、救急車を呼ぶ、保健屋への連絡」「相手との交渉」「車の修理」、、、

想像を絶するほどの「語学力」が必要ですよね。

実際、自力では無理なので、会社の通訳の方に私事なのにご迷惑をかけ対応支援してもらう事になります。

また、もし最悪、相手に怪我をさせてしまったり、最悪の事態になった時、

どう保証するのか?「保健に入っているから大丈夫」ではありません。

入院されているならお見舞いに行きますよね。1人で行けますか?

まとめ

自家用車の運転が危険であり、不便である。

  • 交通マナーが悪い
  • 往来している車の安全意識が低い
  • 中国独特の阿吽の呼吸に慣れない
  • 駐車場が少ない
  • 事故が多い。事故の際、自分だけで処置できない

他の交通機関が発達している。

  • バス網、地下鉄網が網の目のように整備されている
  • タクシーが多い

自動車運転、やめましょ。

おまけ:ブログシリーズ紹介

このブログシリーズは「広州赴任準備編」と「広州駐在生活編」の2編構成で、

広州赴任における種々の心配事に対するアドバイスをさせて頂きます。

このブログシリーズが、皆さんの広州赴任生活にお役に立てれば幸いと考えております。

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